ごくまれに、「恋人がなぜ怒っているのかわからない」と悩む話を聞くことがある。そもそも、お前はエスパーではない。ぼくもエスパーではない。だから、その話を聞いたところで、答えを出すことはできない。できないのだけれども、ぼくなりの経験を語ることはできる。

それが「謎の怒りの正体」だ。もちろん、全てがこれではない。逆もありうる。だが、ひとつ疑ってほしいのは「相手のことを大人と思っていないか」である。バカにしろと言ってるわけではない。だが自分の評価より相手が子供だった場合、相手の怒りの謎が解けないことは往々にあるのだ。

こんなことを言うと、子供な人たちから反感を買うのだが。タイトルに幼稚と入れておいたから、幼稚な人は見に来ない前提で話を進めよう。

この世の大抵の人間が子供だ。自分のことを大人だと思い込んでいる20歳を超えた子供と、まだ子供でしかないのに大人ぶってる子供と、もう大人にならなくちゃいけないのに20歳半ばから30代にさしかかる子供と、あとは手遅れの30歳を超えた子供たちだ。

大丈夫。絶望しなくてもいい、ぼくも子供だ。だから、ふらふらと生きている。生きてはいける。ただ、大抵の子供たちは自分が子供であることに対して無自覚で無頓着なのだ。だから、子供であることを指摘されるだけで怒ってしまう。また、自分の怒りが正当なものだと思いこんでいる人も多い。違うよ。大人は怒ることにエネルギーを使わない人が多い。だから、怒ってる時点で子供なんだ。

エネルギーが有り余っている存在とも言える。着地点を見失って暴走している存在とも言える。

この手の子供に、いかに論理的に説明をしても、あるいは求めても無駄なのだ。子供だから。感情で暴れているだけなのだ。それがいかに無駄なことかなんて考えもしない。無駄なことをしているのだ。全力で。

大人になると、もう無駄なことができなくなる。無駄なことをするのは子供の特権だからだ。ただ、他人に対してはそんな感情で接することができる人間であっても、恋人となると変わる。恋は人の認識を著しく狂わせる。熱狂している人間の言葉に耳を貸さないほうがいい。無駄だ。

結局、放置をするしか無いのだ。意味が無いのだから。意味や答えを求めても無駄なのだ。幼稚なのだから。これが現実であり事実であっても口にしてはいけないのだ。相手が怒ってしまうから。

つまり、だ。怒りに任せてる人間がなんなのかを理解すればいい。そしたら、まともに相手をするのが無駄だとわかるだろう。その時、相手はおそろしく「自分のことしか考えていない存在」なのだ。こちらがこちらの気持ちを伝えるのは相手が落ち着いてからでいい。

話し合いは感情ではできない。感情の冷え切った状態で論理によってするものだ。言葉の定義を摺合せ、伝えたい言葉の意味を汲み取り合って、ようやく話し合える。頭に血が上っているのなら無理だ。できない。当たり前だ。

だから「相手の怒りが謎だ」と感じたら、完全に受け流しモードに入るのが一番だろう。それがいいのだ。感情が落ち着くのを待ってから、静かに話し始めればいい。相手は子供なのだ。頭の中がパンクしてしまって、自分の器では許容できないことと対面して、パニックを起こしてしまっているだけなのだ。

幼稚だからね。器が小さいんだ。だから、「こんなことで」と思ったことで怒り出す。未成熟だからね。仕方ないんだ。

なんてことを、心の隅に置いておけば、理不尽な怒りに対して幾分か対処できるかもしれない。まあ、幼稚ってことは、頭が悪くって、自分が何をしているのかもわからなくって、端的に言えばバカなんだけど。そんなものと関わるのは自分にとってリスクでしかないのだけれども。

それでも可愛いと思えたり、愛せるとおもえる部分がある限りは、恋人ってやつはその関係性を繋ぐことができる。繋げてしまう。あんまり利益はないように思うけども。恋人って関係自体に、利益を求めるのが間違ってるから、それはそれでいいんだろう。

青春を無駄にするのが恋愛ってやつなのだもの。

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