2016春アニメでは、マクロスシリーズ最新作『マクロスΔ』が放送中である。マクロス。超時空要塞マクロスからはじまり、マクロス7、マクロスプラス、マクロスF、マクロスゼロを代表とするSFロボアニメである。

その特徴は、『歌』と『板野サーカスと呼ばれるアクション』と『恋愛の三角関係』が織り交ぜられて描かれていることだ。そのロボだけでない魅力ゆえに幅広いファンの獲得に成功しているといえよう。

さて、ぼくはかつてはロボアニメが大の苦手だった。今もロボットアニメは継続して見続けられない癖がある。今は苦手というわけではないが、超好きなアニメにはなりづらいジャンルであることは確かだ。

その中でも『ガンダム』と『マクロス』は一度、視聴し始めれば最後まで視聴し続けられるタイトルである。特に『マクロス7』は10代の頃にドハマリしていた。レンタルビデオ屋に足繁く通っては人生で何回見たかわからないほど見続けた。

そもそも、ぼくは音楽としてはロックが好きだ。当時はウルフルズが好きだった。TOKIOも好きだった。そう、TOKIOがまだ音楽活動に専念していた時代だった。ドラマもやってた。ドラマをやると自然と主題歌を担当することが多く、自然とカラオケではそうして覚えた曲を歌っていた。

少々、話がずれてしまったが、マクロス7でぼくはアニソンを覚えたと言ってもいい。それまでもドラゴンボールやらんま1/2を視聴していたが、アニソンは極力飛ばしていた。子供心に「OPやEDはいらねえからさっさとアニメだけ見せてくんねえかな」と本気で考えていた。そんな自分の世界を広げてくれたのがマクロス7だった。

なんせマクロス7は劇中歌がある。アニメの中の重要なファクターとして歌が組み込まれているのだ。

しかし、これが良かった。ぼくにとってOPとEDはアニメの尺稼ぎでしかなかったのだが、マクロス7に感化されたことで、アニメ作品の一部として楽しめるようになったのだ。意味を、意義を、大義をそこに見出すようになったのだ。

そうなったのはマクロス7がロックシンガー・熱気バサラの人生を描いた作品だったからといえる。他のマクロス作品ではがっつりと恋について描かれているが、熱気バサラは恋や愛の描写はあるものの、その心は常にロックの虜だった。

声が出なくなってしまった熱気バサラを描くシーンにハラハラし、そして、声を取り戻すシーンで心が震えた。最高だった。あのシーンは最高だった。誰がなんといおうと、あの葛藤とカタルシスで熱気バサラに完全に男惚れしてしまった。

ぼくが生まれてはじめて購入したアニソンのアルバムはファイアーボンバーの「ULTRA FIRE!!」だった。熱気バサラの歌と共に青春を過ごした。今でも聞いていれば、あの頃の気持ちが蘇る。マクロス7とカウボーイ・ビバップはぼくをアニヲタへと引きずり込んだコンテンツだった。

そう考えると、音楽というコンテンツの強さを感じる。ぼくは漫画オタクではあったが、アニメをあまり見る方ではなかったのだ。だが、マクロス7とカウボーイ・ビバップが奏でる音世界に魅せられて、どっぷりと漬かっていった。

今では毎期アニメ50作品を視聴するアニメオタクにまで育ってしまったが、やっぱりぼくのアニオタデビューを決めた作品であるマクロスが今やっているという事実。これは本当に嬉しい限りだ。全くそのことには触れてこなかったが、マクロスΔはどんな結末へと向かっていくのか。

ああ、心震える。最高だな。こういう時は、それ以外何も言えない。

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