大方の予想通り、おそ松さん最終回は前回のしんみりとしたシリアス展開をぶち壊した。もう、なんだろう。やっぱりな、としか思えない展開だった。最終回は、野球。いや、あれを野球と呼んでいいのか。それは定かではないが、逆に野球以外になんと呼んでいいのかもわからない。

伏線要素のない回想をまるで伏線のように捏造して改ざんして、それでいて伏線要素のまったく関係ない関連要素を入れ込んで、最終回っぽさがとてもあった。いや、あれはもう最終回だろう。あれでこそ最終回だ。

「これでいいのだ」以外に言葉は見つからない。そんな演出の連続だった。何も残らない。みんな死んだ。でも蘇ってクソみたいなシモネタ全力。実にナンセンスだ。

非合理、狂気、非現実の塊。意味が無い。意味が無いことをひたすらに求め続けて、やまもなく、おちもなく、いみもない。裏切ることだけを、バカみたいに目指しているんだから、見た人間が落胆の声を上げれば上げるほど、大成功なんだろう。

「赤塚不二夫先生に申し訳がない」と赤塚不二夫先生ではないひとたちが悔しげに呻いているが、実際、そんなことは赤塚不二夫先生にしかわからないことだ。本当にイタコの能力を持っているわけでないなら、その言葉は、赤塚不二夫先生の言葉ではなく、あくまで発言者自身の気に入らないという感情の発露でしかないだろう。

赤塚不二夫先生は「これでいいのだ」というのかもしれないし、いわないのかもしれない。わからないとしかいえないのだ。

はたしてアニメの二期はあるのか。あちらこちらに隠しメッセージとして二期があると受け取れる文字が隠されていたと話題になっている。だが、それすらもミスリードの可能性はある。明言はされていない。このまま、二度とやらないぐらいのほうが、伝説になるんじゃないのか、これ。

ジブリや手塚治虫先生に喧嘩を売り続ける漫画家・田中圭一先生は、今後の世界では、おそ松さんはジャンル化すると予言した。あずまんが大王が、日常系マンガのジャンルを確立したように。

そんな未来があるかどうかはわからないけども、それはそれであれば楽しい。エンタメコンテンツ回の変遷期となるか。

ぼくとしては、これだけのコンテンツで何も変化を残さないなら、そちらのほうがよっぽど怖い。

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