いよいよ、「Ultra Battle Satellite」のバトルシステムが、エアマスターの深道ランキングのバトルシステムのそれだなあ、と。

とはいえ、それ自体が悪いことかどうかを論じるつもりは毛頭ない。面白ければよいだろう。ドラゴンボールの天下一武道会みたいなバトルシステムは、いろんなマンガで見るしね。幽遊白書のような、暗黒武術会みたいなバトルシステムも、やっぱり、いろんなマンガで見る。

もちろんこれらのバトルシステムも、今あげたマンガが元祖であるかどうかは知らない。有名どころだろうと踏んでの例であることは明記しておく。まあ、こんなブログに、そんな学術的な論文的な情報精度を求められても困るしね。軽く読んでくださいな。

お話を戻すね。

エアマスターの「深道ランキング」は、柴田ヨクサル先生のファンならば衝撃を与えてくれたシステムだった。じっくりと、そこに参加するメインの格闘家たちのエピソードを語に語って、それでいて新キャラがボコボコ出てくる。思い入れあるキャラクターがボコボコにされることもあれば、逆にスカッと爽快に打倒してくれる場面もあった。それが、ぼくは楽しかった。

深道ランキングは、そういう流れがあったからこそのエンタメがあった。だけどもだけど、突然出てきた思い入れも何もないキャラクターたちの深道ランキングは、エアマスターの深道ランキング以上のエンタメが生まれるとは、あまり感じない……。

「Ultra Battle Satellite」でね。この作品でしか見たことねえ!!っていう、強烈なキャラクターが生み出されているのであれば、話は別なのだけれども、今のところはそれがないからねー。

そもそも、エアマスターのメインキャラクターって、強烈過ぎるキャラクターたちしか居ない。そう、居ない。他に類を見ない、ほんとうに見ない。ほんとうなんだってば!! ぼくの主観1000%だけれどもね。信じるひとだけ、信じてくれればいい。

例えば、坂本ジュリエッタ。援助交際を持ちかけてきた女子高生を、突然十数メートル蹴り飛ばす。それを見て、非難してきたサラリーマンも、問答無用で蹴り飛ばす。それから主人公・相川摩季にディープキスをして、部屋に連れ込んで一発ヤろうとする。しかし、その野性味溢れる行動とは裏腹に知的で深遠な雰囲気を纏っている。

ちなみに主人公の相川摩季は、作中冒頭で都市伝説のように語られる「エアマスター」そのひと。元体操選手として将来有望で「体操の女王」と称されるほどだったが、身長が高くなりすぎた為に、着地に失敗することが多くなり挫折・引退。生きる希望を失い、死人のような毎日を送るも、ストーリーファイトに楽しさを見出し、体操のワザを応用した格闘術で、空を飛ぶように闘うファイターだ。

他にも、八極拳の遣い手で触れずとも相手の意識を奪い取るジョンス・リー。何処からともなく裂帛の気合と叫びと共に現れる崎山香織。関節技の達人で相手を瞬殺でミノムシに出来るサブミッションハンター・小西良徳…、etc,etc,etc。

兎に角、エアマスターはキャラが濃い。濃ゆすぎる。

「Ultra Battle Satellite」と「深道ランキング」のバトルシステムが似ている為、エアマスターのひたすらに濃いキャラクターたちが頭に過る。そのキャラクターたちと比べてしまうと、「Ultra Battle Satellite」は物足りない。同じ土俵に上がるわけだもんね。そう考えると、なんともなあ……。「深道ランキング」が此の世に存在していない、全く新しいバトルシステムなら、いきなりぶつけるのはアリだったと思うんだけどね。

「エアマスター」と比べると、「Ultra Battle Satellite」は絵が綺麗だ。でも、マンガって絵が達者であることが面白さの決め手になるとは、少なくともぼくは思わない。テンション命なアクションものは外連味が重要だよなーって感じる。喧嘩はハッタリ八割、腕三割っていうしね!

願わくば、「Ultra Battle Satellite」にね。この作品でしか見られないキャラクターがわんさか出てきてくれるといいなー、って。逆に、それが出てこないと、この作品って消えちゃいそうな気がする。特に目新しいシステムを取り入れているわけでないなら、武器になるのは愛すべきキャラクターだろうしね。

これからが、ちょっと楽しみであり、危うげでもあるなーっと。まあ、そんな全世界発信のひとりごと。

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