SFと同じく、ファンタジー戦記モノってのは、ある意味、やり尽くされた感があるのかもしれない。バラティでいえば、グルメもののような。芸人いじりもののような。そういうものと同じような空気があるのかもしれない。

しかし、やり尽くされたとは……、どうなのだろう。それは触れてはいけない禁忌と成りうるのだろうか。作家性を発揮すれば、よくある王道すらも、オリジナリティ溢れるコンテンツとなりうる。そう、ぼくは考えているし、アルスラーン戦記はそれを表してくれていると感じるのだ。

結局、一工夫。それが、今までにはないものへと変化させる最たるものだ。王道中の王道を貫いても、味わいを出すのはディティールだったりする。そもそもでいえば、ひとが面白がるパターンなんて決まっているのだから、そのパターンでオリジナリティを出そうとするのが間違いのもとなのだ。

アレンジと、己独自のディティールへのこだわり。それが、コンテンツを、コンテンツたらしめていく。そう、アルスラーン戦記を読んでいると、感じた。

広告