「私は世界で一番美味しいものを食べに来た。美味しいものは美味しい」

物作りも商売だ。しかし商売でも物作りは物作りだ。その揺らぎを感じた。 ビジネスはひとを動かしたものが勝つから、チェーンのアホみたいな安っぽい飯屋が全国展開して、まじで美味しい店を差し置いてね。 でも、それってこの世界の定理のひとつではある。それを正義とするかは別だけれども。

主人公オオタの上司、オオタキは見事にチェーン店のやり口を踏襲している。自分にとって美味しいか否かだけで判断し、その決断はより利が出ると感じるのであれば、すぐさま覆る。己のブランディングに対しての嗅覚はとてつもなく

よい。それと対照的に、オオタはブランディングが全くできない。しかし、商品に対してのこだわりは異常を魅せる。いいね、クリエティブだ。

この作品では、日本から3つのCMが出品される。ひとつは車、ひとつはうどん、ひとつはちくわ。その全てが意味のある配置となっていて、全てが伏線、そして全てが回収されていくのは見どころのひとつ。うどんに関しては、途中であんな風にバズりだした時点で、ラストでどんな立ち位置になるのかはわかっていたことではあったのだけれども。

しかし、頑張る男を演じさせたら妻夫木聡さんはほんとうに良い役者さんだなァ。あと、北川景子さんね。ギャンブル狂の優秀クリエイターを演じているんだけれども、あの顔面のクオリテイの高さはなんなの!と叫びたくなる所だった。あの美女っぷりが、また良かったね。華を添えていた。


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