実際のところ、押切蓮介さんは、ぼくよりも少し年上。ですけれども、ピコピコゲームに大いに影響された世代という意味では、同じ世代なのだろう。ゲームができてからの世代と、できる前の世代ではそれほどまで大きな文化的な変化があったように感じる。

「ゲームがあるから、子どもが外で遊ばない」なんていう言葉も、ぼくの世代から定着したのだろう。なんせ、それまでは存在すらなかったわけだから、そういう子どもも居なかったわけだろうし。ひとと遊ばなくともゲームを介すれば遊べるという文化がの導入は、子ども同士のコミュニケーションにも大いに影響を与えたことは言うまでもない。

しかし、ゲームと一口にいっても、これがなかなか奥深い。RPGであれば、確かに一人遊びを増長するだろうけれども、格闘ゲームやボードゲームはどうだろう。これは、CPUと遊ぶには限界がある。対人戦こそが楽しいゲームなのだ。同時に、精神的に未熟な人間が本気で勝ったり負けたりを競い合う場を作るのが、この手のゲームだったりする。

家庭ゲームとして遊ぶ分には身内だ。喧嘩になってもそれほどまで悪化することはない。しかし、ゲームセンターの場合は、そりゃあもうピコピコ少年で描かれたようなヤンチャなゲーマーも多かったように感じる。今は、そうでもないのかもしれないけれども、昔は荒れていたこともあって、より、そういう風土が加速していたような……。

こうして思い返してみると、ゲームは没入感が高く、一目憚らず当たり散らすほどに苛立たせられることも度々あった。それを悪とするか、善とするかは、ひとそれぞれの判断に任せるところだけれども、楽しかったか否かでいえば、圧倒的に面白かったといえる。それだけ熱中していたのだし、無我夢中で取り組んでいたのだもの。面白くないはずがないのだ。

今でも、そうしたゲームの思い出話を同世代の友人たちとすることはある。かつて、おニャン子クラブやプロレスなど、テレビが共通話題だった世代がいたが、ぼくたちの世代の共通話題はゲームだった。そのゲームも、子どものメーンカルチャーから、すっかりサブカルチャーになってしまった気はするけども。

というより、今の子ってメーンカルチャーあるのかな。それがないって、ちょっとさみしいかもしれない。なければいけないものではないけども、あった方がいいよねーっていうレベルの話し、でね。女子は恋愛トークをしているようだけれども、今どきの男子は何をメーンテーマにしてるんだろうなー。

マンガ、なのかな。どうなんだろう。ちょっと気になるかもしれない。

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