「ひきだしにテラリウム」で、すっかり惚れ込んでしまった九井諒子先生の作品ならば、とダンジョン飯をようやく購入。高円寺の駅チカ書店は売り切れ。発売日に売り切れ…。流石、サブカルの街ぞな。それでも新宿には売ってるかなーっと、新宿アルタ6階のアニメガでGET。サブカル系は新宿の方が手に入りやすいことってあるよね。

「ダンジョン飯」読んでみると、配役がお上手だなーっと感じた。一見マジメに見えて、突き抜けて変態的にモンスターを愛し、食べることを欲している主人公・ライオス。常識役にしてツッコミ役のマルシル、同じくツッコミ役のチルチャック。ダンジョン飯の先達として、どこか俗世離れしたセンシ。

種族もバラバラ、職業もダンジョン攻略する上で戦士ふたり、魔法使いひとり、盗賊ひとりとバランスが良い。今回の冒険から参加したセンシと、元からのパーティである三人との友情が深まっていく姿もまたホンワカとするものがある。

ストーリーの各所にある、驚かし。ひきだしにテラリウムでも感じていた、星新一先生のショート・ショートのような仕組みが随所に見られ、実に面白く読み込むことができた。なにより、ツイートでも触れたけども、モンスターの生態がきっちり練られているのがいい。

生態がしっかりしているからこそ、そこに味が生まれている。現実世界ではこんな感じかな。これってどういうことなんだろう。どんなものなら、代替として想像できるのかな。ダンジョン飯たちは、材料集めの時はドラクエやファイナルファンタジー、というかダンジョン&ドラゴンズあたりの戦闘を想起する。だが調理された姿は家庭料理にしか見えないのだから、とても不思議。読者はマルシルに感情移入しちゃうんじゃないかなーっと、勝手に感じながら読んでいた。

大サソリと歩き茸の水炊き、人喰い植物のタルト、ローストバジリスク、マンドレイクとバジリスクのオムレツ、マンドレイクのかきあげと大蝙蝠天、そして、動く鎧のフルコース。え、そんなモンスターまで食べられるんだ、と驚かされた。

そういえば、幼少期、ドラクエをプレイしている時、モンスターは動物みたいなものなのかな。じゃあ、食べるひとはいるのかな。と、妄想してことはあった。ドラクエ4コママンガ劇場でも、そういうネタがあったようななかったような。愛読してたなー、あれ。好きだった。

ダンジョン飯は、ある意味、ファンタジー系RPGが好きで好きで、こじらせちゃったひとには絶対オススメしたくなる。そんな作品だ。

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