フジテレビ「とくダネ!」公式アカウントがニュース素材としてツイッターアカウントのツイートを利用したことを事後報告している件が話題になっている。ぼくが編集長を務めている『ソーシャルゲームマニアクス』でもツイートを利用したニュースやコラムを執筆しており、ツイートを引用した旨を伝えると「事前に断ってください」と苦言を呈されることが極稀にあり驚いたことがあった。

そもそも、ツイッターの規約には、

「5.ユーザーの権利 ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して、自ら送信、投稿、または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介してコンテンツを送信、投稿、表示することをもって、媒体または配布方法(既知のまたは今後開発されるもの)を問わず、かかるコンテンツを使用、コピー、複製、処理、改変、修正、公表、送信、表示および配布するための、世界的な非排他的ライセンスを(サブライセンスを許諾する権利と共に)当社に対して無償で許諾するものとします。」

とある。

ツイッターを利用している以上、規約がもっとも優先されるべきルールだ。ネットメディアであれば、Twitter APIを利用すれば、ツイートを引用するのに問題はないのだ。それでも、ぼくはきちんとツイートを引用したツイッタラーにはその旨を報告していたし、「取り下げてください」と一言あれば対応していた。


【引用とパクツイは違う】


ただ、ここで勘違いしていただいては困るのは、引用とパクツイが違うことだ。パクツイに関してはTwitter APIを利用しているわけではない。つまり規約の範疇外の行為なのだから、許されざる悪徳だといえる。パクツイbotのツイートを拡散する行動はパクツイ行為を容認する行動だとぼくは考える。だから今までパクツイbotのツイートは見かけたら、すべからくスパムブロックしてきた。マナーのレベルなので他人に押し付けるつもりはないのだけれども。

イラストの無断転載に関しても同様の理由だ。パクツイbotを許さず、イラストの無断体裁も許さない。何故ならば、その行動はコンテンツ提供者の意欲を奪うものだからだ。コンテンツ提供者は無償でエンタメをしている存在だ。そんなひとたちの意欲を奪い去るような行動は、そのひとがコンテンツを提供することを辞めるきっかけとなるに充分な要因だ。

何を勘違いしているのか、コンテンツ提供者に対して”厳しくあるのが優しさであり正義”として罵詈雑言を並べ立てる阿呆がいる。もちろん馴れ合いは駄サイクルを生み出す。駄サイクルはコンテンツのクオリティ向上に対して大きな問題となる。だが、それはコンテンツ提供がされてこそだ。

コンテンツ提供が失われるような行動は不必要だ。そんなことしかできない阿呆は黙っていた方がよほど生産的だ。


【フジテレビ「とくダネ!」騒動に関して】


今回のケースは、Twitter APIが利用できないことが争点だ。ぼくはフジテレビ「とくダネ!」騒動を見た時、面白ツイートを集めて一冊の書籍として出版しようとするが問題となり発売延期となった「アホ男子出版カルタ」騒動を想起した。

ネット媒体以外のメディアでツイートを利用するのは敷居が高いようだ。

フジテレビ「とくダネ!」騒動に関してツイッタラーの怒りの理由が「事後報告であることが気に食わない」との意見が大多数が気になった。おそらく彼らはツイッター利用規約を読んでいないのだろう。しかしサッカーのルールを知らなくともイエローカード2枚で退場させられてしまうように、ツイッターを利用する以上は「ツイートは共有される」と理解しておくべきだ。

フジテレビ「とくダネ!」アカウントは問題のツイートについての謝罪の意を込めたツイートを発信していた。フジテレビは報道する上でツイッターには頼らないと判断したのだろうか。はたまた、ツイッタラーによる炎上の影響を考えたのか。

もし後者が要因であるならば、視聴者至上主義過ぎやしないか。日本のテレビのジャーナリズムは本格的に死んでしまったのかもしれない。

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